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セカンドミール効果といえば大塚製薬!大豆バーや麦ごはんで実証!

こんにちは、この記事に興味を持ってくださりありがとうございます。突然ですが、セカンドミール効果って皆さんはご存じですか?

知らない方もいると思いますが、食事の後の血糖値を緩やかにする効果が、食べた直後だけでなく、その次の食事のときにも持続するような機能です

セカンドミールと言ってるのは、第1食(ファーストミール)に対して、次の食事(つまりセカンドミール)で効果があるからなんですね。この機能は意外と様々な食品で見られ、食物繊維を多く含むような低GI食品で認められます

では、わたしたちはいつ頃からセカンドミール効果と言う言葉を耳にするようになったのでしょうか?

実は、セカンドミール効果という言葉自体は1980年代に論文で報告されているんですが、日本でよく耳にするようになったのは、2008年頃からです。

この記事では、日本での火付け役にもなったあの有名な大豆バーをはじめとする大塚製薬のセカンドミール研究を紹介したいと思います。

この記事のポイント
・セカンドミール効果は、1回食べると、その食後だけでなく、次の食後でも糖の吸収をゆるやかにする効果です。
・大豆や大麦などの食材にセカンドミール効果があります!大塚製薬がエビデンスを発表しています。
・食後の血糖値のコントロールは動脈硬化の予防に重要です。

Pon(ブロガー・企業研究員)
食品企業で働きながら、社会人大学院生として博士課程にも在学しています。腸内環境や公衆衛生に興味があります。Twitterはこちら。気になった論文の紹介などをしています。

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火付け役はあの低GIで有名な大豆バーを用いた研究

早速ですが、セカンドミール効果と言う言葉が市民権を得るようになったのは、大塚製薬の影響がとても大きいです。影響と言っても、別にあやしいプロモーションをしていた、なんていうことは一切ありません。製薬会社なだけあって、すごく健全なエビデンスマーケティングをされていると思います。

火付け役となった商品はあの有名な大豆バーです。当時、様々な会社からシリアルバーが販売され、その市場の伸びがすごかったと思いますが、その中でも特に大塚製薬の商品は目立っていましたね!

わたしの周りにも食べている方がたくさんいました。

多くのシリアルバーは、栄養バランスや美味しさ、食べ応えなどをフックにしていた中、低GIという大豆ならではの切り口でプロモーションをしていました。そして、その流れの中できっちりとエビデンスを取り、セカンドミール効果についても情報発信をされていました。

有名な大豆バーのセカンドミール効果の研究紹介

セカンドミール
大豆
大塚製薬
ソイジョイ
SOYJOY
図はGI研究会の資料より改変引用(LINK

ここからは研究の紹介をしたいと思います(参考文献1)。上のグラフは大豆バーのセカンドミール効果を調べた研究結果になります

グラフを見ると、0分と180分を基準に食負荷試験(しょくふかしけん)を行っています。食負荷試験というのは糖質をそろえた食事を食べさせて、その後、糖質がどれだけ体に吸収されたのかを比べる試験です。

はじめに0分のところで米菓または大豆バーを食べてもらって、その後の血糖値を測定しています。

第1食の後の血糖値は、明らかに大豆バーを食べたほうが血糖値の推移が低く、ものすごく差がありますね。低GI食品というのは食後の血糖値の上昇が緩やかな食品ですので、大豆バーの低GIの特徴がしっかりと出ています

さすが大豆!!!と言いたくなるかもしれませんが、この大豆バーは水あめのような液糖やドライフルーツなども含まれています。おそらくですが、主原料の大豆の効果に加えて、副原料も絶妙な感じで効いているんじゃないかな~と思います

まあ、いずれにしてもキレのよいデータです。

続いて第2食の後です。この第2食では1食目に何を食べたかに関わらず、同じ栄養補助食品を食べています(たぶんカロリーメイトを食べています!)。

同じものを食べたはずなのに、1食目で大豆バーを食べた人の方が血糖値の変化が緩やかです

このように食べた時だけでなく、次の食事でも食後高血糖を抑える効果が持続するというのはとても嬉しいことだと思います。セカンドミール効果は1回食べて、2回効くという訳ですね!

麦ごはんでもセカンドミール効果も最初に研究したのは大塚製薬

次に、またしても大塚製薬の研究になるんですが、なんと大麦でもセカンドミール効果を検証しています。大豆バーほど派手なプロモーションはしていなかったので、知らない方もいるかもしれませんが、大塚製薬はパックライスの麦ごはんを販売しています。

この麦ごはん、血糖、コレステロール、腸内環境の3つで機能性表示食品を出している、かなりエビデンスに力を入れた商品です。そして、これらのエビデンスに加えて、セカンドミールの論文(参考文献2)も出しています。

セカンドミール効果という切り口で色々な食品で研究をしているというのは大塚製薬のおもしろい所だなと思います。

既存商品の販売のための機能性研究ではなく、お客様の課題解決を軸に研究をしている感じで、いいなと思います。

なぜ食後の血糖値を下げることが動脈硬化予防に非常に効果的!

さいごに少しだけ、食後血糖値を下げることの重要性について述べたいと思います。

実は、食後の高血糖はわたしたちの健康にとっては非常に重要です。糖尿病は動脈硬化のリスクを2倍くらい上げることが知られているのですが、常に血糖値が高いタイプの糖尿病患者と食後に血糖値が急激に上がりやすい糖尿病患者では後者だけが動脈硬化のリスクが高かったのです。

これはすごく重要なポイントで、平常時の血糖値ではなく、食後のピークが血管の動脈硬化のリスクを上げていたということが分かったのです

また、この食後高血糖によって動脈硬化が発症するメカニズムとしては、食後高血糖によって血管内で炎症が起こることが関わっていることが分かっています。

このようなことを見ても、実は食後の血糖値を緩やかにすると言うのは、単純に糖尿病の予防や治療のためだけでなく、動脈硬化の予防、さらには死亡のリスクを下げるのためにも非常に重要と言えます。

食後の血糖値のコントロールは、長期的に見るときにわたしたちがもっとも気をつけなければいけないことだと思います。このような健康課題に対して、セカンドミールというアプローチで取り組んでいる大塚製薬のエビデンスマーケティングはとても興味深いですね。

食後高血糖の怖さについて、もう少し具体的に研究の結果を知りたい方は、下記のリンクで、山形県で行われた有名な研究をまとめました。よかったら読んでみてください。

それでは。

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参考文献

  1. 岩下 聡ら、大豆配合焼き菓子の血糖応答とそのセカンドミール効果に関する検討、薬理と治療36(5):417-27(2008)
  2. 福原 育夫ら、β-グルカン高含有大麦混合米飯の食後血糖応答とそのセカンドミール効果に及ぼす影響、薬理と治療41(8):789-795(2013)

食品会社勤務の企業研究員。公衆衛生の講座に在籍する、社会人博士課程の大学院生でもあります。食の機能性研究、腸内細菌の研究に軸を置いています。興味関心は公衆衛生、疫学。統計の専門家に憧れます。興味のある研究について、Twitterやブログで発信しています。