健康 食事

食事の影響が最も大きい病気は心血管疾患、その理由

2020-05-23

はじめまして。こんにちは。この記事に興味を持ってくださりありがとうございます。

本日の記事では、食事の影響が大きく、食事が関連する死亡の原因第1位の心血管疾患(心疾患)について、どうして食事の影響が大きいのかをまとめたいと思います。

心疾患っていうのは、動脈硬化などのように、血管がつまってしまうことによって起きる病気ですが、結論から言うと心疾患は肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病によってリスクが上がるためなんです。

高血圧や糖尿病は栄養成分の偏りが根本的な原因ですし、肥満は過食が原因ですね。

ですのでこういった不適切な食生活を続けると・・・心血管のリスクが上がってしまうということなんですが、今日の記事では、「なんで生活習慣病が心疾患のリスクを上げるんだろう?」ということについてまとめたいと思います。

では、本文のほうに入っていきたいと思います!

血管の炎症が心疾患のリスクを高めています

血栓のイラスト

では、さっそくですが、肥満や糖尿病などが心疾患のリスクを高めるメカニズムについて書いていきたいと思いますが、ずばり、炎症が原因です

炎症って言ってもあまり良く分からないですよね。炎症って、小さなキズとか腫れた状態をイメージすればよいです。

血管は、体に「酸素」を運ぶチューブだと思ってください。

そのチューブに無数のキズなどがあったら、少しずつ少しずつそのキズに血液の中の油などが付着してしまいます。

もちろん、油の付着はゆっくりと蓄積していくのですぐに症状が出るわけではないのですが、油が付着して血液の流れが悪くなったチューブは当然、「酸素」を運ぶ役割を果たせなくなってしまいます。

これが糖尿病や肥満が原因で起こる心疾患になります。

私たちが普段使っているホースなどであれば、買い替えたりして新しいものと交換すればよい訳ですが、残念ながら血管はそういうわけにはいかないので、普段からしっかりとメンテナンスをすることが大切ですね~。

糖尿病や肥満は1.4~2倍心疾患のリスクを高めます

メタボリック・肥満のイラスト「体重計・男性」

ここまで読んだら、次は、じゃあどのくらいリスクを高めるの?という疑問を持った方も多いと思います。

そこで、糖尿病や肥満がどのくらい心疾患のリスクを高めるかを紹介したいと思います。

その結果が下記の通りです。

項目心疾患による死亡リスク比
たばこ男性 2.0倍 女性3.3倍
高血圧 1)男性2.1倍 女性2.4倍
糖尿病男性1.6倍 女性2.0倍
肥満 2)男性1.4倍 女性1.5倍
1) 高血圧は軽症、中程度、重症の重みづけ平均を計算
2) 肥満はBMI23~25を基準としたBMI30以上の人のリスク

今回の記事では、高血圧は食事の影響は大きいのですが、メカニズムがちょっと異なるので、この記事ではスルーしますが、糖尿病と肥満は心疾患のリスクを1.4~2倍くらいまで高くすることが分かります。

ちなみに、たばこ、糖尿病は男女差が結構大きいですが、喫煙者もメタボリックシンドロームの人も男性のほうが人数が多いので、実際に心疾患で亡くなる人数は男性が多いです。

高血圧のリスクはとてもおおきいですが、たばこでさえ2.0~3.3倍くらいなのですから、女性で糖尿病の人は、男性でたばこを吸っている人と同じくらい心疾患のリスクがあるということは、けっこうショックなことだと思います。

まとめ

水道管破裂のイラスト

ここまで読んでくださりありがとうございます。今回は、何気に表を作成するのがめっちゃたいへんだったので(地味なのにね・・・)、増し増しでうれしいです。

今回の記事をまとめると、下記のようになります。

〇 糖尿病や肥満が心疾患の原因になるのは、血管に炎症を起こすから!
〇 糖尿病や肥満は心疾患による死亡のリスクを1.4~2倍高めるよ!

さっきも書いたけれど、家庭で使うホースは詰まったり、穴が開いたりしたら新しいのと交換すれば、それでよいです。しかし、血管ではそうはいきません。

血管は全身に「酸素」を運ぶ、大切な大切なチューブなのですから、普段からメンテナンスを行い、健康に過ごしてほしいなと思います。

この記事が少しでもお役に立てればうれしいです。それでは。

参考文献

Kato M, et al. Diagnosed diabetes and premature death among middle-age Japanese: results from a large-scale population-based cohort study in Japan. BMJ Open 2015, 5, e007736

Iso H, et al. Smoking Cessation and Mortality From Cardiovascular Disease Among Japanese Men and Women: The JACC Study. Am J Epidemiol. 2005 Jan 15;161(2):170-9.

Shizuka S, et al. Body Mass Index and Mortality From All Causes and Major Causes in Japanese: Results of a Pooled Analysis of 7 Large-Scale Cohort Studies. J Epidemiol. 2011; 21(6): 417–430.

  • この記事を書いた人

Pon

食品会社勤務の元企業研究員(PhD)。食の機能性研究、腸内細菌の研究をメインにしていました。興味関心は公衆衛生、疫学、食品の機能性。好きな食べ物はカレーと杏仁豆腐。コテンラジオ、キングダムが好きです。統計の専門家に憧れます。興味のある研究について、Xやブログで発信しています。

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