RStudioのインストールまではできたけど、どうしたらいいのか全然分からないです!
そうだね!最初はみんな使い方が分からないからね。ひとつひとつていねいに紹介していくから、心配しないでね!
じゃあ、まずRStudioを開いて、基本画面の構成について紹介するね!
ありがたや~
あたらしいプロジェクトを作成しよう!
まずは、RStudioを開いてみよう!最初はあたらしいプロジェクトをつくるところからだよ!
プロジェクトは解析を行うまとまりのこと。1つの研究の中でたくさんの統計解析を行うことがあるよね?(まだ、そんなに複雑な解析をしたことがないという人は、イメージをしてね!)
その解析プログラムを作るととんでもなく長いプログラミングになったりするし、場合によっては、後からやっぱりこの解析はいらなかったな~となったりする。だから、1つの研究の中でも解析を細かく分けて保存する方が分かりやすいんだ。
この時の研究全体をまとめて1つのプロジェクトといって、一つ一つの解析はスクリプトというプログラミングコードを書くテキストファイルに保存する形をとると便利なんだ。また、研究ごとにプロジェクトを分けて、フォルダーに管理することで、スクリプトの保管などもとっても分かりやすくなるよ!
それじゃあ、
- New Directoryを選択
- New Projectを選択
- Directory nameに”プロジェクトの名前”を入力
- Create Projectを選択
の手順で新しいプロジェクトをつくってみよう!
RStudioの画面の基本的な見方
まず、新しいプロジェクトを作ると上のような画面ができるよ!まずはこの画面に新しいスクリプトを作ろう!「スクリプト?なんじゃそりゃ?」って思っても大丈夫!後で説明もしていくので、まずは作ってみよう!
スクリプトは "Ctrl + Shift + N"(Macの場合は "Shift + Cmd + N" )でも、画面左上にある緑色のプラスのアイコンからでも作れるよ!すると、左上に新しいウィンドウが現れて、下記のような4分割されたウィンドウになるんだ!これがRStudioの基本画面だと思ってね!
4分割されたRStudioの画面をざっくりと説明すると、
- 画面左上:スクリプト(コードを書く場所、コードを書くテキストファイル)
- 画面右上:オブジェクトの確認などをする場所
- 画面左下:コンソール(実行したコードの出力をする場所)
- 画面右下:ファイルを保存しているフォルダのリスト
となるんだけど、それぞれの画面にはタブがついているので他の情報も見ることができるよ。まずはざっくりここまでを理解しよう!
説明の中でコンソールやスクリプトという言葉が出てきたけれど、これから説明するから良く分からなくても心配しないでね。とりあえずは細かいことは知らなくても大丈夫なので、RStudioの左上の画面がスクリプト、左下の画面がコンソールだと思ってください!
自然に頭に入るので無理に覚えなくてもOKだよ!
試しに動かしながらそれぞれのスペースを理解しよう
Console画面
じゃあ、ひとつひとつの画面の使い方を説明していくよ!
細かい説明をするよりも、使ってみた方が分かると思うから、この記事を見ながら自分でもRStudioを使ってみるといいよ!
どきどきだね~
はじめに実際に解析が行われるコンソールの画面を紹介するよ!コンソール画面に
1+1
と入力してEnterを押してみよう!
左下のコンソール画面に "2" と出てきたよ!
そうだね~。Rで計算が実行されたっていうことが分かるね!このように、コンソール画面はコードを記入して、Enterを押すと自動的にコードを読み込んで解析を行う画面なんだ。
一方で、このコンソール画面ではEnterを押すと解析を進めてしまうし、解析を行った後は、そのコードは保存されないんだ。だから、コンソール画面はコードを書いて保存する画面としては使い勝手があまり良くないんだ。
そこで使うのがスクリプトの画面だよ!
Script画面
コンソール画面については、何となくわかったかな?説明した通り、コンソール画面はプログラミングを実行して、解析結果が出力される画面だけど、コードを書いて、保存する場所としては使い勝手が悪いんだったね!そこでコードを書いて、保存するテキストファイルがあって、それがスクリプトなんだ。
- スクリプトはコードを書いて保存するスペース
- コンソールはコードを動かすスペース
だと思うといいよ!なんとなく分かったかな?
Objectの管理画面
では、次に右上にあるオブジェクトの確認画面を見てみよう。
オブジェクトってなに~?
うん、そう来ると思ったよ。Rの解析の中で、自分で名前を付けたデータなどのことを "オブジェクト" って言うよ。
表(dataframe)だったり、グラフだったり、自分で関数を作ってオブジェクトとして一時的に保存することができるんだ。この機能は、プログラミングを行う上でなくてはならない機能だよ。
まずは、試しにオブジェクトを作ってみよう。スクリプトに
iris
って入力して、Ctrl +Enterを押してみよう。"iris" はRに入っているサンプルデータの名前なんだ。ここ以外でもメチャクチャ良く出てくるから覚えておくといいよ!
コンソール画面をみると ”iris” のデータの中身が出力されるよ!
じゃあ、つぎにこの "iris" という表のようなデータ(データフレームといいます)を "df" っていう別の名前を付けてオブジェクトとして保存してみよう!今度はスクリプトに
df <- iris
とスクリプトに入力して実行(Ctrl + Enter)してみよう。
どう?上の画面のように、オブジェクトの管理画面(右上のボックス)にdfというデータが出てきたかな?これがオブジェクトだよ!
さっきスクリプトに入力したdf <- irisというコードはirisの表にdfという名前を付けて保存してね!っていう意味なんだ!
ちなみに、なんで "<-" の記号を使うかっていうと、"<-" という記号は左向きの矢印をイメージしているんだ!"<-" のかわりに "=" を使ってもいいんだけど、オブジェクトを定義するときには "<-" を使う人が多いかな~。
じゃあ、次にちゃんと "df" という名前でさっきの "iris" のデータが保存されているか確認してみよう!スクリプトに
df
と入力して実行してみよう!
上の画面のように"iris" と同じデータが出力されるはずだよ~!
ちなみに、オブジェクト管理画面の右端にある表のようなマークをクリックしてごらん!そうすると、コンソール画面にview(df)というプログラムが出力されて、スクリプトの画面にdfというタブができて、表の中身が見れるんだ!
オブジェクトは作ったあとで、頻繁に中身の確認をすることがあるので、この機能はとっても便利だよ!
なんとなくオブジェクトが分かったかな~?とりあえずは、なんとなくでOK、プログラミングをする前に、イメージを持っておくことが目的だから!
(オブジェクトは解析の中で一時的に記憶されているけれど、ファイル形式で保存されているわけではないので、一時的に保存という書き方をしました。)
それじゃあ、つぎはファイルの管理画面の説明に進むよ!
Fileの管理画面
最後にファイルの管理画面の説明をするよ!ファイルの管理画面っていうのは名前の通り、解析に使うCSVファイルやスクリプト、グラフの画像ファイルなど、プロジェクトに関わるファイルを開いたりする画面のことだよ。
たとえば、スクリプトを名前を付けて保存すると下記のようになるよ。(sample.Rという名前を付けて保存)
すると、ほら、ファイルの管理画面に保存したスクリプト(sample.Rっていうファイル)がFilesという右下画面に表示されたよ!
この画面では別のスクリプトを開いたりすることもできるし、CSVファイルなどを読み込みたい場合には、この画面でファイルの名前を確認することもできるんだ。
また、右下の画面にはPlotやPackageなどのタブがあるんだけど、PackageはRの拡張機能でパッケージを読み込むときに使う画面なんだ。Plotのタブは図を書いたときにPlotに表示されるよ。試しにサンプルデータを使って散布図を出力したら下記のようになるよ!
パッケージや保存しているスクリプト、CSVファイルなどを読み込むのは解析の初めに行うことが多くて、図を出力するのは、解析の一番最後と言うことが多いので、右下の画面を使うのは解析の最初と最後に偏るかもしれない!
なるほど~
この記事のまとめ
ここまででRのインストール方法、画面の見方が分かったね!次からは、いよいよコードの説明に入って行くよ!プログラミングって聞くとちょっと構えてしまうかもしれないけれど、結局は簡単なコードを組み合わせるのがプログラミングだから心配しないで大丈夫!
最初は基本的なコードや関数の構造を理解すると全体が理解しやすいから順を追って紹介していくね!Enjoy R Life!