健康

最も長生きするスポーツはテニス?長寿とスポーツの研究

2020-05-03

みなさん、初めまして。この記事に興味を持ってくださりありがとうございます。

コロナで外出ができない中どのようにお過ごしですか?わたしのうちでは、在宅勤務に切り替わり、これまでになく家にいる時間が多く、家族とすごす時間はたしかにありがたいですが、もう子供たちのイライラがすごいです。

「ずっと家にいるって大変だね~」

と声をかけると、

「こっちは3月から学校が休校で、1か月以上も家にいる時間が長いんだから、たかだか2週間くらいで甘えてるんじゃない!」

と怒られました。たしかに・・・。子供たちはかなり大変だなあと言うことをあらためて思わされ、ちょっと反省をしました。

妻がバドミントンのラケットを買いました

もう2週間以上前になると思うのですが、突然子供たちのために妻がバトミントンのラケットを買いました。

高かった~!と言ってたので、ガチなラケットを買ったのかなあと思ったら、羽が2個ついて4000円だったのでちょっと安心しました。

人が集まる場所ではなかなかできませんが、庭や、なぜか広いのにいつも人がいない近くの公園に行って子供と遊んでいます。

さて、このバドミントンですが、実は世界で最も健康的なスポーツかもしれないという研究があることをご存じでしょうか?

Oja P, et al. Br J Sports Med 2017;51:812–817
Associations of specific types of sports and exercise with all-cause and cardiovascular-disease mortality: a cohort study of 80 306 British adults 
(和訳)スポーツ・運動の特徴の違いと全ての死亡および循環器疾患による死亡との関係:英国8万人のコホート研究

という論文があります。

この論文では、英国人8万人を対象とした研究で、自転車、サッカー、エアロビ(スポーツジム含める)、水泳、ランニング、ラケットスポーツと死亡との関係を評価しているというとても面白い研究です。

みなさま、健康や楽しみでスポーツをされている方はたくさんいらっしゃると思いますが、一番健康で長生きできるスポーツってなんだろう?って興味ありますよねー。

一番長生きできるスポーツはラケットスポーツ!

上のグラフはスポーツ別の全ての死亡のリスクを、運動をしない人を100%としたときの違いをまとめたものです。けっこうスポーツによって違いがありますよね~。

で、この結果を見て意外に感じませんでしたか?私はかなり衝撃的な結果だとおもいました。だって、ランニングとか有酸素運動系はかなり健康に良さそうなイメージがあるじゃないですか。

この結果について、論文では下記のように考察をしていました。

ポイント
①ラケットスポーツは運動だけでなく、社会性が必要な点がよいと考えられる。
②サッカーは運動量は多い一方で、接触が多くケガなどのリスクもある。
③ラケットスポーツは頻度が多くてもさほど違いが出ないが、エアロビ(ジム)やランニングはやればやるほどリスクが低くなる。

どうでしょうか?こちらのポイントを読むと「なるほど!」としっくりくる人も多いんじゃないでしょうか?

社会性っていうのは本当に大事なんですよね~。孤独は喫煙よりもハイリスクというアメリカの研究があったり、イギリスなどでは孤独問題担当大臣という役職があったりと、孤独というのがいかに大きな問題なのか?ということは社会で認識され始めているかもしれません。

最近では在宅勤務が増えて、最初は快適な環境の中で、誰にもじゃまされずに仕事ができることに喜んでいたような人たちも、孤独と言うのがつらく、そして、ずっと一人でいることで、本当に無意識のうちに活力のない生活を送ってしまっている自分に気づいたりすることがあると思います。

誰かと一緒に楽しめること、それが大事!

スポーツをするうえで大切なこと、それは健康のためという目的の人も多いと思いますが、最終的に一番大切なのは楽しむことというのがこの論文の結論なのかなーと思います。

もしランニングやジムに通っていて楽しい!と思えてるのなら、ラケットスポーツのように社会性があるとさらに良いかもしれませんが、それはそれで良いのではないでしょうか?

エビデンスとしてあるのかどうか知りませんが、健康面でも体力と同時に心の健康によいという大事なポイントをおさえているからです。

一方で、健康のためという目的のためだけに、ストイックに続けていて、楽しいと思えていないのであれば、あまりおすすめできないかなあと思います。

それであれば、少し強度や頻度を落としてでも、ランニングサークルで友達と一緒に走ったり、ラケットスポーツのように社会性を必要とするスポーツ活動に変えていくというのも健康のためには有益な可能性があります。

また、もしこんな状況で外で誰かと一緒にというのが気になる方は、オンラインでのトレーニングジムなどもトレーナーとコミュニケーションを取りながら、体を鍛えることができるので良いと思います。

トレーニングと聞くと、きつそうと思うかもしれませんが、大人になってからのスポーツというのは、とくにライト層では、楽しく続けるということにトレーナーさんも注力していることが多いので、手軽に始めて大丈夫です。体験レッスンなど、無料で実施していることも多いので、試してみるのもよいかもしれませんね。

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さいごに

みなさま、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。本日の記事をまとめると、

・最も死亡のリスクをさげるスポーツはラケットスポーツ
・その理由は、運動とともに、相手とのコミュニケーションが必要だから
・運動は心と体の健康を考えて、ケガに気をつけて続けましょう!

ということになります。妻がちょうどバドミントンのラケットを買ってくれたのは、子供たちの心にもとても良かったのかもしれません。

また、今回の論文では、ラケットスポーツの中にはバドミントンや卓球なども含まれているのですが、研究が英国の研究ですので、おそらくほとんどの方はテニスをされていると思います。

テニスとバドミントンと卓球では、やっぱり多少運動量や動き方に違いが出ると思いますので、ラケットスポーツに含まれているとはいえ、バトミントンが必ずしも上のグラフのような効果があるかはわからないかな・・・と思いますが、そこはご了承ください。

それでは、また別の記事も読んで頂けましたらうれしいです。

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  • この記事を書いた人

Pon

食品会社勤務の元企業研究員(PhD)。食の機能性研究、腸内細菌の研究をメインにしていました。興味関心は公衆衛生、疫学、食品の機能性。好きな食べ物はカレーと杏仁豆腐。コテンラジオ、キングダムが好きです。統計の専門家に憧れます。興味のある研究について、Xやブログで発信しています。

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