英語学習

TOEIC 900をとるまでのわたしの学習経緯を紹介します

2022-02-21

こんにちは。この記事に興味を持ってくださりありがとうございます。仕事や大学院の入試でTOEICのスコアが欲しいという方はそれなりに多いのではないでしょうか?

わたしは、社会人になってからTOEICの勉強をはじめ、初受験から約5年かけて900点に届きました。

長いのか短いのか、感じ方は人それぞれだと思いますが、丸5年かかっているので、失敗7、成功3くらいの学習方法だったのではないかなぁと思います。この記事では、わたしがTOEICの勉強した中で、ここがポイントだったな~と感じた勉強方法を共有したいと思います。

使ったテキストやその学習方法などはこちらの記事で別にまとめました。

この記事のポイント

  • 短期集中(3~4カ月)でスコアを一気に上げよう
  • スコアを伸ばすにはリスニングの方が効率が良い
  • リーディングの時間が足りない人は、単語とPart 5を固めよう
  • 内容理解が終わった模試をタイムマネジメントの練習に使おう

Pon(ブロガー・食品開発・疫学研究)
この記事を書いているPonは、食品メーカーの研究職で、大学で公衆衛生を学んでいます。食品の機能性研究を中心に、健康に関する情報をBlogやTwitterで発信しています。

参考【ショートブログ】TOEICで使用した教材と学習方法

わたしがTOEICで900点をとったときの、教材と学習方法をまとめた記事です。

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TOEIC受講履歴と主に学習したこと

点数の履歴と学習時間

はじめにわたしの受講履歴とそのころに勉強していたことを紹介します。

2017年3月550 (L290, R260)単語、模試
2018年3月665 (L370, R295)単語、文法特急、模試
2019年3月670 (L365, R305)単語、文法特急、模試
2020年1月730 (L400, R330)単語、スタディサプリ
2021年1月775 (L415, R360)単語、模試(公式)
2022年1月900 (L475, R425)単語、文法特急、模試

この内容を見ていただければ分かる通り、教材などはさほど変わっていません。点数の変動は教材ではなく、勉強の質や時間が効いていると思います。

わたしは1年中TOEICの勉強しているわけではなく、英語の勉強自体は5年ほど続けていますが、試験前1ヵ月くらいにTOEIC対策を集中している感じでした。900点を取ったときだけは、約4ヵ月、勉強に集中していました。

学習時間は2021年頃までは1日30分~1時間程度が多かったように思います。2022年のときは、勉強時間もかなり増やしていて、1日2時間以上を4ヵ月続けているので、240時間くらいはかけました。

最初の数年間は割とのんびりとしていて、いつかは点数が上がるかな~くらいな感じで気長に勉強していました。このゆるふわ層の期間が長かったことで勉強のクセがついたり、英語が嫌にならずに済んだのかもしれません。

ですが、振り返ってみると、スコアを伸ばすためには、短期集中でしっかりと取り組むことが大事だなと感じます。

正直、家族がいるとプライベートの時間で勉強時間を作るってなかなか難しいです。

700点突破のカギとなったのはスタディサプリ

わたしのTOEICスコアが伸び始めたのは明らかに2020年にスタディサプリを試して、TOEIC学習のポイントが分かり始めたことでした。おそらく、それまでは問題を解いていても、ふわっとした理解で終わっていたり、ポイントを掴めないままだったんだと思います。

これは独学で勉強する場合にはよくあることだと思います。もし勉強方法がこれでいいのかな?と悩むのであれば、スタディサプリはとても良いと思います。

1ヵ月3000円ほどしますので、安くはありませんが、模試なども3000円くらいするので、教材費と思えば、許容範囲かなとも思います。3ヵ月くらいの勉強期間を考えるのであれば、

  • 単語やパート5の学習に1か月集中し、スタディサプリに1~2か月集中する
  • 1か月スタディサプリに集中し、2ヵ月は独学で模試などで勉強する

みたいな感じで、短期間取り組む形でも良いと思います。

TOEICは問題のクセが強いので、こういうところがやたらと問われるよね?とか、なぜか全然実用的でもないこの単語が問題に出てくるよね~みたいなポイントが沢山あります。こういったポイントを問題集でトレーニングをすることはできます。でも、わたしの場合は、ふわっとした理解で終わってしまい、ちゃんと頭に残っていなかったのだと思います。

スタディサプリでは、「TOEICではここがポイントで必ず問われるから注意してね!」と動画の講義で解説してくれるので、頭の中にすんなり残り、問題を解くときのポイントをつかめるようになりました。そこは、多くの利用者が激推ししている関先生だからこそだと思います。

噂では、関先生がいなければ、スタディサプリもなかったというくらいリクルートが惚れ込んだ先生のようです。このエピソードが本当かどうかは分かりませんが、わたしもスタディサプリを使ったことで、それまで停滞していたのが、開けたので、かなり納得です。

【参考】関先生の講義動画

スタディサプリは隙間時間でも勉強しやすく作られていて、講義だけでなく、問題演習の後の復習までアプリ一つでしっかりと取り組めます。わたしは、スタディサプリの学習方法で力がついたと実感できたので、解約後も、900点を突破するまで、できるだけ同じ学習方法で勉強していました。

900点突破のカギは模試

900点を超えた時に意識したことは、模試を量的にも、質的にもやりこむことです。教材は1回は公式問題集を使いました。900点を取ったときには、公式問題集は2回分しか入っていないため、メガ模試という模試を使いました。

模試はよく言われることですが、下記の流れで行いました。

TOEICの模試の使い方

1回目:時間を計って解く
2回目:時間無制限、音声聞き直し有りで解く(ただし、辞書などの使用はNG)
3回目以降:復習を完璧に終えた後で、時間を計って解く

2回目に時間無制限で解く理由を、多くの方がその時の英語力で取れるMax scoreを知るためと言ってますが、わたしはちょっと違和感があります。なぜなら、時間無制限は本番とあまりに異なるので、全然別のものと感じているからです。

それよりも、わたしが意識したのは、徹底的に考えつくすことです。考えつくすというのは、具体的には、一つ一つの問題に対して解答の根拠を見つけながら丁寧に解いていくという作業です。これは問題を解いているというよりも、トレーニングをしている意識でした。

ちなみに、3日くらいかけて1模試終わらせるくらいに時間がかかりました。

次の章で具体的な学習のポイントを紹介します。

学習の戦略として大事にしたこと

ここから、具体的な学習内容とわたしが立てていた学習の戦略を紹介します。スコアとしては、既に700点台後半の時に考えたことですが、基本的には英語に苦手意識がある人向けの内容だと思っているので、全てのスコアの方に当てはまると思います。

単語学習とPart 5は先に固める

まず、始めに固めるのがおすすめなのは、単語とPart 5対策です。

この2つは勉強した成果が短期間で反映されやすいというメリットと、リーディングパートのスピードアップに効果的だからです。

ほとんどの方が、TOEICで時間が足りず、心が折れた経験があると思います。わたしは常に心を折られていましたが、リーディングパートで時間を生み出すためには、❶語彙力を上げて、読むスピードを上げること、❷Part 5のスピードを上げて、Part 7に時間を残すこと。がとても有効です。

単語について

語彙力は全てのパートに共通で必要ですし、特に時間との闘いとなるPart 7での読解速度を上げるためには重要です。

単語勉強は隙間時間との相性が良いのですが、できれば、1ヵ月くらいは1日30分から1時間くらいの時間を単語だけのためにちゃんと確保して、一気にボキャビルをすると良いと思います。(その後は隙間時間を使って定期的に見直していくようにすると良いと思います。)

教材はTOEIC用に作られたものであれば、どれでも良いと思います。

1冊を徹底的にやりこむことが重要なので、愛着を持てるものがいいと思います。デザインとかできめても全然いいと思いますし、使いやすさを考えてレイアウトなどが気に入ってるものを選べばよいと思います。多くの教材が音声をダウンロードできたり、アプリ版があったりするので、そういった点もチェックして選ぶと良いと思います。

ちなみに、わたしは王道の金フレを使いました。

Part 5について

また、Part 5も基礎固めとして、しっかりと対策をしておくのをおすすめします。私は、特急シリーズを使っていました。ちなみに文法特急をKindleで買うのはオススメしません。Abceedというアプリで購入できるので、電子版がお好みの方は、こちらがおすすめです。英語学習の人気アプリで、学習時間、苦手な問題などが見える化される上に、音声も聞けるのでおすすめです。

ちなみに、教材はベストセラーのものであれば、何でもよいと思います。

わたしはこのPart 5が今でも得意ではないので、説得力はないのですが、Part 5は比較的短期間で解けるようになると言われています。また、Part 5のスピードがあがることで、リーディング全体のタイムマネジメントがしやすくなり、Part 7のスコアアップにもつながります。この2点がPart 5対策をするメリットとして大きいです。

最終的に思ったこととして、Part 5の問題は、なぜその答えになったのかを説明できる力と、答えを丸暗記してしまうことの両方がとても大事だということです。丸暗記は、思考停止みたいであまり印象は良くありませんが、丸暗記で瞬間的に解ける問題をどれだけ増やせるか?がPart 5のスピードを上げるためのポイントかなと思います。

スコアが低いうちはリスニングを重視する

次に学習の力の入れるポイントですが、わたしは単語とPart 5を終えた後は、模試で全体の学習をしながら、特にPart 2とPart 3の学習に力を入れました。それは900点ホルダーの多いスコアパターンとして、リスニングが470-480、リーディングが420-430と言われているためです。また、自分の感覚としても、リーディングはスピードも英語力自体も足りていないのに対して、リスニングは集中力やPart 3, 4の先読みの技術的な要因で伸びそうと感じたためです。

おそらく、皆さんが思っている以上にリスニングに伸びしろがあると思います!

リスニングの中では、Part 3が問題数が多いのと、Part 2は対策をすることで伸びやすいので、リスニングの中でも特に重点的に勉強するとよいと思います。

Part 2は一部の問題で難しすぎたり、日本語訳を見ても答えがイマイチしっくりこないものがあるので、全問正解を目指すのはちょっと違うとは思いましたが、パターンが決まっているので、模試を使って徹底的にやりこみました。

Part 3, 4は設問の先読みが肝だと思いますので、解き終わった模試を使って先読みの練習をしました。先読みの方法は、いろいろなやり方がありますが、わたしの場合は、

  • 700点代までは設問だけ先読みをしていました。
  • 今回は設問と回答の両方を先読みしました。

どちらの方が良いのかは言い切れませんが、解き方がかなり変わります。

  • 設問だけ先読みする場合には、リスニング中は音声に集中して、終了後にまとめて解答していました。
  • 回答まで先読みする場合には、リスニング中に解答しなければ先読みが間に合いません。

初めはリスニング中に解答していると、音声に集中できないと感じていましたが、馴れてくると、意外にも解答しながら音声を聞く方が、ぼ~っと聞いてしまうことが減ったように思いました。また、音声を聞いて、後で解答すると、聞こえていたはずなのに答えを忘れていることがあり、非常にもったいなかったのですが、それが無くなったのも良かったです。

先読みの練習は、既に解いた問題を使って行うことが大事だと思います。問題演習と先読みの練習は、目的が違うので、先読みの練習だけに集中するには、既に解いた問題を使うほうが、絶対によいです。

また、Part 3, 4の問題演習後は、とにかくシャドーイングや音読を繰り返しました。音読はできるだけ気持ちを込めて話し手の気持ちになりきって読むことを意識しました。全ての問題で最低でも10回ずつは読むように正の字で音読回数を記録していました。

Rは精読と速読、両方のトレーニングをバランスよく行う

リーディングのPart 6,7の問題演習後は精読と速読の両方のトレーニングをバランスよく行うことを心がけました。徹底的に精読を推す人も多いですし、解けた問題の復習には時間をかけない人も多いと思います。

わたしは感覚としては、精読と速読は全くの別物だと感じています。ですが、精読ができないのに速読をするのは無理だと思います。そのため、解き終わった問題を一度精読し、時間をかけて読むようにしました。

そして、理解ができたところで、できるだけ高速で読む練習をしました。この時には、時間を計りながらスクリプトをとにかく高速で5回読んでいました。短いスクリプトだと、1分くらい、長いスクリプトだと、3~6分くらいかかるので、かなり時間がかかります。30分で1スクリプトしか進まないこともざらにありました。

ですが、これによって、読むスピードはかなり速くなったと感じました。

ただ、それでもわたしは最後まで一回も模試を最後まで解ききることができませんでした。

こんな感じで1回の模試の復習を全部終わるまでに、2~3週間かけ、6模試分で丸3か月かかりました。

TOEIC学習は短期集中と隙間時間がおすすめ!

最後に学習時間について書きます、まず第一に短期集中が良いです。たった〇カ月で〇〇点達成!みたいな話をよく聞きますが、そういった話ではなく、TOEICの勉強内容はつながりがあるので、ある程度覚悟を決めて、短期集中で取り組んだ方が効率が良いということです。

第二に、TOEICの学習は隙間時間との相性が良いです。単語はもちろんですが、音声学習などもかなり効果的です。

わたしは模試の音声を1.7倍の速度でひたすら聞き流しをしていました。聞き流しのポイントは、勉強を終え、スクリプトを頭に入れた音源で行うことです。そして、スクリプトを思い出しながら聞くと良いです。やってみると、リスニングのレベルが飛躍的にあがるのを感じれると思います。

このようにして、時間がある時には徹底的にTOEICの勉強をしていました。この隙間時間を合計してみると、ほぼ毎日、1時間以上は隙間学習に使っていたと思います。私の場合には、1日2-3時間ほどが座学だったので、総学習時間の30%くらいは隙間学習になると思います。

ちなみに、隙間時間を上手く使いたいのであれば、スタディサプリがおススメです。Twitterなどを見ると、スタディサプリを使っている人は、1日3時間以上勉強している人がかなりいました。座学でそれだけの時間を確保するのはかなり難しいと思うので、おそらく隙間時間をフル活用しているんだろうな~と思っています。

隙間時間を制する人こそ、TOEICを制するのかもしれません・・・

さいごに

TOEICは企業での英語力のステータスとしては、一番信頼性があると思います。800点でも700点でも、600点でも500点でもステータスになると思います。

全く勉強していない人は500点も行かないですし、600点というスコアを聞くと、TOEICを受けるために勉強したんだな!という印象を与えるので、それは、立派なステータスと考えてよいと思います。700点を超えてくると、英語ができる人だなあという印象になりますね。

一般的には、TOEICを勉強している方は700や800くらいのスコアを目指していると思いますが、どんな点数でも、まずは英語を勉強していること、TOEICに挑戦していることに自信をもって下さい。それだけで素晴らしいです。そして、もし、もう少しスコアが欲しいな~と思うのであれば、まずは一歩、勉強を始めてみてはどうでしょうか?そして、既に頑張っているという方は、ぜひ目標を達成するまで続けて欲しいなと思います。

応援しています。
わたしもまだまだなので、一緒に頑張りましょう!

参考【ショートブログ】TOEICで使用した教材と学習方法

わたしがTOEICで900点をとったときの、教材と学習方法をまとめた記事です。

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  • この記事を書いた人

Pon

食品会社勤務の元企業研究員(PhD)。食の機能性研究、腸内細菌の研究をメインにしていました。興味関心は公衆衛生、疫学、食品の機能性。好きな食べ物はカレーと杏仁豆腐。コテンラジオ、キングダムが好きです。統計の専門家に憧れます。興味のある研究について、Xやブログで発信しています。

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